vol.147 将棋と量子コンピューター
シャギーさんからのお便り③
・プロ棋士の30手詰め
・ボケ老人と覚醒の違い
はい。藤井聡太さんの話について。
升田幸三さんの話になっちゃいましたけども。升田幸三ってかっこいいよね。
子供の頃、私だいぶ好きだったんですけどね。ていうか、あの人が好きで将棋指しになったんじゃないか、ワシ。 あ、将棋指しじゃない、将棋を覚えたんじゃないかね。将棋指しにはなってませんし、演算能力がないんで。
あ、そうなの。演算能力がないから将棋は弱いんですよ。弱いんだけども、 藤井聡太さんが指してて、悪い手指すとわかっちゃうね。わかっちゃうというかね。 あ、もちろんわからないですよ。わからないわからない。わからないけども、なんて言うんだろう。わからないけど、わかるな。
藤井聡太さんがいい加減な将棋を指すともう見ない。あの人に対しては、あの人に関しては。なんていうの、あの人っていうのは、波はあるけども、基本的に。例えばその将棋っていうのは詰み、詰みが。最後はもう相手を詰まして、将棋の相手の方を詰まして終わりじゃないですか。その詰ますまでにいろんな過程があるわけ。
大概の人は 例えば10手詰めぐらいだったらなんとか読めるんだけども、普通の将棋指しだったら。20手詰め、30手詰めってのはまあ読めないでしょ、真剣勝負で、しかも時間がなかったら。で、怖いですよ、30手詰めで。もう。だってプロの30手詰めったら、おそらくほんとに1万や2万の手を読まないと、指せないですよ。
真剣勝負で。自分の生活がかかって、あるいはそのタイトルがかかってたら、ものすごい細かい枝分かれがあるんですよね。詰みかどうかってのは。一手、その見誤りがあったらもうおしまいだから。
それを藤井聡太さんは全部読んで指すわけですよ。普通の将棋指しは絶対できないですよ。 だって他にも勝つ道がいっぱいあるんだから。
もうほぼ勝ちと決まったら、もう安全勝ちで行くわけですよ。自分の方を固めてからやるとか、あるいはのギリギリで詰ましに行かないで、例えばあれ、なんて言うんだっけな、詰めろ詰めろで行くとか。詰めろって言わない、なんて言うんだろう、あれ。なんとか言えない。もうどうしようもない形にする。要するに、詰みはない、詰ましはしないんだけど、それまたあと調べといて。
かわかつ「わかりました。」
そういう言葉あるから。
かわかつ「はい」
(※必至あるいは必死:かけられた側がどう受けても次に玉が詰む状況)
出てこないね。すごいね、このボケ具合は。いよいよ覚醒が近いかな。あるいはボケ老人になるのが近いか。ボケ老人と覚醒の違いってのはわかりますかね。これ大きいよ。
私も心配だからちょっとお聞きしたんだけども。
あのね、ボケ老人ってのはね、やっぱエゴが取れてないとボケ老人になっちゃう。
で、エゴはだんだん取れてくと、覚醒の方がいい。もちろん覚醒するにはエゴはなくならなきゃダメだけども、 その覚醒におけるボケ。ボケって言うよりもね、記憶をなくさなきゃいけないんですよ。覚醒は。
ドン・ファン流で言うと、履歴をなくしていくってことだよね。で、これはね、虚空蔵東京本に載ってるけども、時間とも関係してくるんですよ。すごい深い話で。
でね、エゴは残ったままボケてくと、まあそのエゴがだんだん、だんだん余計、肥大してくんですね。怒りっぽくなったり、あるいはその、わめき散らしたり、あるいは嘆き悲しんだり。本当のそれはボケ老人だよね。
ところが、その覚醒におけるボケって言ったらいいんかな、記憶をなくしていく段階っていうのは、平和になるんですよ、心がだんだん、だんだん。穏やかっていうのもなくでもないんだけど、平和になってくんですよね。
どうでもいいやっていう感じに近いのかな。でもないな。結構あれこれ心配はしてるんですけどね。
ただ、その覚醒に必要じゃないことで、僕にとっては。僕ってか、古川にとって。古川もボケてきてるんですけども。古川の頭がボケてるから、私もそれ使えなくなってきて困ってるんだけども。
古川に関しては、漫画に関することは管理されてるみたい、上で。だからあんまりボケてないね。あんまりってか、全然ボケてないと思います、漫画に関しては。かえって鋭くなってるぐらいだけども、日常生活に関してはまあひどいね。
さっき言った、将棋のことに関してでも、もう将棋多分指せないと思うから。
本当は1回ね、藤井さん、藤井聡太さんと指して、で勝って、「将棋の奥深さを教えてあげましょう」とか一言言ってみたいような気がするんだけど。藤井聡太さんはなんかね、昔、希望で将棋の神様がいたら指してみたいとおっしゃってたんで、1回指してあげたいよね。覚醒したら多分勝てると思うんだ、あの人に。
今、スーパーコンピュータってあるじゃないですか。あれはね、スーパーコンピュータのもっとすごいやつ。量子コンピュータか。これはさすがにすごいよ、量子コンピュータは。
今の藤井聡太さんは、あのね、コンピュータに勝てると思う。やらないと思うけども。でも、あの人は勝てると思うね、今のあの人なら。ただし、量子コンピュータには勝てない。いくらなんでもわかんないけどね。多分勝てないと思うけども、私は覚醒したら多分勝てるね。それぐらい強くなる。
だから、藤井さんには一局差したいなという希望があります。はい、今日はここまで。